本覚寺 (Honkakuji Temple)



本覚寺

Honkakuji Temple


深奥山 本覚寺は島根県松江市上東川津町にあるお寺です。
創立は元亀・天正年間(1570年〜1591年)頃と伝えられております。
その後、慶安若しくは承応の時代に松江市奥谷町 桐岳寺二世 舜翁利堯大和尚を開山として勧請し、曹洞宗寺院として今に至っています。

旧本堂は文化五年(1808年)に建立されましたが、昭和38年(1963年)2月の豪雪被害に遭い、翌年改築されましたが、老朽化が進み、平成19年(2007年)に再建を発願され当社に木工事のご依頼を頂きました。
再建にあたり最も印象に残っているのは、本堂に施した「彫刻」です。
本堂の大間、外陣、内陣などいたるところに施された彫刻はすべて手彫りで、製作に大変苦労いたしましたが、完成した本堂は外観と共に内観も非常に美しいものになりました。
また、本覚寺は島根札三十三番札所と呼ばれる札所の一つ「島根札十八番の観音堂」です。現在でも三十三箇所を巡ることはできますが、残念ながら廃寺となり観音像を移転している札所もある中、本覚寺の観音堂には今なお聖観音が祀られており、訪れる参拝者を迎い入れています。